アフターピル(緊急避妊薬)は中絶薬ではない|それぞれの特徴は?

望まない妊娠に対する処置の中に、人工妊娠中絶手術と緊急避妊(事後避妊)がありますが、この2つは似ているようで全く異なる処置です。

どちらも薬を飲むことで対処できるようになりましたが、作用も効果も全く違う薬が使われるのです。

まれに事後避妊に使用される薬(アフターピル)を中絶薬だと思う方がいるのですが、アフターピルは中絶薬ではありません。

中絶薬とアフターピルのそれぞれの特徴をあげたうえで、どのように違うのかを解説します。

中絶薬とは

中絶薬

中絶薬とは、妊娠が成立して49日以内に服用することで人工的に流産を引き起こす薬のことです。
代表的なものに「ミフェプリストン(ru486)」と呼ばれる薬剤があります。

妊娠9週以内に中絶薬を服用すると、92~95%の割合で中絶が成功すると言われています。
フランスやアメリカなど多くの先進国では中絶薬によって人工的に流産を引き起こすのが認められていますが、日本では未だ承認されていないのが現状です。

中絶薬の効果と作用

中絶薬に代表される「ミフェプリストン」は妊娠してから49日以内に経口摂取することで、流産する状況が作られます

妊娠を継続させるために必要な黄体ホルモン(プロゲステロン)に作用することで、妊娠の継続を阻止する作用を持っています。

49日以内に服用した際の効果は95%程度と、高い確率で中絶が成功するのです。
ただし、これは中絶薬が承認されている国でも専門医師の厳重な管理のもとで使用することが義務付けられているから成り立っている数字です。

ミフェプリストンという成分は副作用のリスクが大きく、専門医師の管理外で使ってしまうと、最悪の場合命を落とすかもしれないのです。

アフターピル(緊急避妊薬)とは

アフターピル

アフターピルとは、避妊に失敗したセックスから72時間以内に服用する事後避妊薬です。

黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という2つの女性ホルモンが含まれており、体内のホルモンバランスを妊娠している時と同様の状態にすることで、妊娠が実際に起こることを回避するのです。

アフターピルは欧米の先進国をはじめ数々の国で承認され、中には処方箋なしでドラッグストアにて購入できる国もあります。
日本では、厚生労働省が指定している病院やクリニックでのみ処方されます。

アフターピルの効果と作用

アフターピルは72時間以内に服用すると95%程度の確率で避妊が成功するとされています。

72時間後までに飲むことが決められていますが、飲むのが早ければ早いほどその効果は高くなるのです。

アフターピルには2つの作用があります。
排卵を抑制する働きと、排卵が起こって受精してしまった場合でも受精卵が着床できないように子宮内膜の増殖を防ぐ働きがあります。

中絶薬とアフターピルの違い

中絶薬とアフターピルの違い

中絶薬はすでに妊娠が成立している状態で服用する薬で、人工的な流産を招くものです。

それに対してアフターピルは妊娠が成立していない状態で飲む薬で、妊娠が起こるのを防ぐ役割を担っています。

アフターピル=中絶薬と考える方がいますが、それぞれの作用や効果を見てみると、アフターピルは中絶薬とは全く異なることがわかります。

アフターピルは中絶から女性を守ってくれる

アフターピルは望まない妊娠を防ぐために使用される緊急用避妊薬なのですが、アフターピルを使用することで中絶の負担から逃れることができるのです。

中絶は日本だけで毎年十数万件と行われおり、厚生労働省の「平成26年度衛生行政報告例」(※1)によると、2014年度に行われた人工妊娠中絶件数は18万件でした。

中絶件数の累計を国別で見てみると、日本は5位にランクインしており、ここ数十年でとても多くの中絶手術が行われてきたことがわかります。

累計中絶件数上位10カ国

データ引用:グローバル・ライフ・キャンペーン「中絶世界報告書」

中絶は妊娠を強制的に終わらすがために、母体に大きな負担を与えます

手術中に子宮が傷つき、しばらく出血が続くために疲労しやすいと言われています。
中絶を繰り返すと将来的に妊娠できない身体になってしまうこともあるようです。

中絶手術を受けると身体だけでなく心にも傷を負うことになります。
中絶を機に過剰反応や侵害行動、抑圧など様々な症状が出る「人工中絶手術後ストレス障害(PASS)」を発症する女性も大勢います。

それだけ中絶は女性にとってダメージが大きいものなのです。

アフターピルは中絶を経験しなくても良いように、妊娠する前から手を打つためのものです。

避妊に失敗するケースはいくらでもあり、いつ起こるかわかりません。
万が一の時に「中絶しないといけないかもしれない・・・」という不安を感じなくても良いように、アフターピルの存在を知っておくことをお薦めします。

なお、アフターピルは指定の病院で処方されますが、通販サイトを利用すれば処方箋なしで海外から入手することが可能です。

事前に持っておきたい、まとめ買いしておきたいという場合には、通販サイトを利用すると良いでしょう。


投稿日:2017年9月26日 更新日:

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